狙っても狙わずとも、カルカソンヌでたまに発生するのがジレンマ。
こんな形。
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図1


置けるタイルがかなり狭い下の都市、なんでも自由に置けるが置くと下の都市が一手詰めになる上の都市。
都市でなくても道や修道院で、片方を完成させると片方が一手詰めになる、という状態はよくある。

相手をこの状態にすればかなり有利で、コマの回収スピードをかなり遅らせる事が出来る。強い!
このジレンマは放って置くだけで十分強いのだが、うっかり変な触り方をするとせっかくの優位が台無しになってしまう場合があるので注意したい。
さて、通常自分の建設に使えないタイルというのは妨害に使うものだ。
図2において、都市を一手詰めにするための足がかりを作り[1]、それを相手が防御した[2]とする。(図はすべて赤が自分、青が相手で表している。)
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図2

このように上手く完全防御の形にされたとしても、相手の待ちタイルは元々置けたタイルと変わらない、場合によってはより狭くなる。
なのでこれは良い。自分の余った一手を使って、相手の一手を半ば強制的に防御に使わせているからだ。

もし相手が完全防御の形に出来ないタイルを引いた場合は図3の[2]のように妨害の妨害(なんだかややこしいので以下"弱防御"とする)をするか、放置するかの二択になる。
弱防御は防御の一種だが、完全な防御では無く図3の場合だとストレート1枚で都市が破壊されてしまう。また放置の場合は言わずもがなだ。
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図3


しかし図1のようにジレンマが発生している場合は別で、必ずしも一手詰めの形にするのが良いとは限らない。

例えば、図4。先程と同様に一手詰めへの足がかりを作るとする[1]。
こうする事でもし相手が上手く防御出来なければ[2]、2つの都市を共に破壊する事も可能になった[3]。
しかし、それと同時にこの手[1]は相手を助けている手とも言える。
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図4


妨害の足がかりが相手を助けるとは何か?
下の2つが相手を助けてしまう例。

図5の[2]のようにカーブやT字路で完全防御の形にされた場合。どちらも多少狭い形とはなるが、2都市のジレンマの関係は無くなり自由に置けるようになる。せっかくのジレンマが崩れてしまい少しもったいない。
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図5


更に問題なのは図6の[2]。元々は置き辛かった上の都市に弱防御を兼ねた建築が出来てしまう事だ。これは基本的に相手がどの都市を引いても変わらない。
せっかくジレンマを利かせていた所に建築+弱防御までされてしまっては割にあわない。
このように、ジレンマに妨害の足がかりを作る置き方は相手が2つ以上のアドバンテージを同時に得る可能性があるハイリスクな手という事になる。
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図6


もちろんこれは全ての場合に言える事ではない。道都市修道院のどれがジレンマを生んでいるか、足がかりに使うタイル、残りタイル数、などで変わってくる。
展開としてはハイリスクハイリターンに乗らねばならない時もある。
しかし基本的にどの場合でもジレンマは存在しているだけで効果的なので無理に触る必要は無い。相手のコマの回転率を下げる事が大切なのだ。

ではどうしても要らないタイルが出来てしまった場合はどうするか。
リップ片や三角はあまり捨ての対象にはならないので抜くとして、余りやすい道と三辺都市四辺都市で考える。土管が余る事もよくあるが極力土管は余らせないプレイングを心掛けたい。詳しくはこちら。

道の場合は図7のように上の都市の左側から刺すと良い。足がかりが無ければ作る。
こうする事で下の都市が完成してしまった場合でも上の都市に草原を向ける事で狭い都市にする事が出来る。
片側からのみのジレンマだった物が相互ジレンマになったというわけだ。
修道院が余った場合は草原で妨害しても良い。
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図7

また、リップ片などを引いた場合でも図8のように足がかりを兼ねて置けると良いだろう。
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図8


三辺四辺の場合は図9のように上の都市を肥大化してしまう。
こちらは多少のリスクはあるものの、2都市を同時に破壊出来る可能性と相手の弱防御や下の都市の完成が肥大化した上の都市への妨害となる点からリスク以上のリターンがあると言えるだろう。
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図9


結論。ジレンマは放置で良い。もし妨害したい場合は相互ジレンマを狙うか肥大化をする。
以上。


と、ここまで長々と断定的に書いてきたが100%自分の経験則で計算などは一切していないので意見や訂正があれば是非コメントにどうぞ。Twitterでも良いよ!

※図は全てカルカソンヌ研究所の盤面エディターを使用。ありがとうございます。


カルカソンヌ 戦術考察 その1 土管置き場